おかげさまで
夏がくると、冬がいいという
冬になると、夏がいいという
太ると痩せたいという、
痩せると太りたいという
忙しいと閑になりたいといい
閑になると忙しい方がいいという
自分に都合のいい人は善い人だとほめ
自分に都合が悪くなると、悪い人だと貶す
借りた傘も雨があがれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる
世帯を持てば 親さえも邪魔になる
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満に明け暮れ 隣を見て愚痴ばかり
どうして自分を見つめないのか 静かに考えてみるがよい
いったい自分とは何なのか 親のおかげ、先生のおかげ、
世間さまのおかげのかたまりが 自分ではないのか
つまらぬ自我妄執を捨てて 得手勝手を慎んだら
世の中はきっと明るくなるだろう
おれが、おれがを捨てて
おかげさまで、おかげさまでと暮らしたい
作者不詳
20世紀の終盤に不幸な戦争を経験した私たち日本人は、目覚ましい速度で復興を遂げただけでなく、その民族的資質を活かし驚異的な速度で大いなる飛躍を成し遂げてきました。
しかし昭和から平成へと時代が移り、平和で安定し成熟した社会へと成長したと信じていた私たちは、日々の生活不安と展望の開けない焦燥に満ちた今日を迎えることなど、想像すらしなかったことです。
社会には豊富な情報が溢れています。便利で快適な生活を送るシステムやアイテムには事欠かない世の中になりました。
そうした反面、仕事はおろか、学業にも人間関係においても効率的、功利的な空気が支配的になり、経済的合理性がもっとも称賛される傾向が顕著となり、人と人とが親しく、睦まじく、支えあい、信じあい、感謝しあうという、温かく深い絆を感じる社会は壊れてしまっているようです。
高齢者は孤立し、幼い命は粗末にされ、若者は職業を得ることも難しく希望を持てなくなっています。
日々の暮らしの中で家族でさえ、ともすれば絆が弱く脆くなりつつある状況も見られます。
このように混沌とした現代を、心豊かに、そして穏やかに暮らし、一人ひとりが幸せを感じながら生きていけるようにならないものでしょうか?
"
このような疑問の解決を模索していた時、「東日本大震災」「福島原発事故による放射能汚染」という未曽有の災害を受けてしまいました。直接的な被災者や被害者の方々か否か、天災か人災か、想定外か内かを問わず、今まさに国の存亡が危惧される状況の中で暮らさなければなりません。
日本は昭和の軌跡を振り返り、姿を変えて再び訪れた苦難の道を、全ての国民が共に支えあい、いたわり合い、助け合って乗り越えて行かねばなりません。
今、声高に強い「絆」を求められています。本来それは、苦難のときに求められるものではなく、平和で穏やかな日々の中にこそ芽生え育ち、強く大きな存在にならなければならないものでした。
私たちが復興と発展の過程で置き忘れたもの・・・
「ありがとうございます」「おかげさまで」「もったいない」「お互い様」など、互いを敬い感謝しあう美しい言葉や心。
もう一度取り戻しませんか?
「おかげさまでプロジェクト」は、日常生活や身近な社会の中で、精神的、経済的に困窮し、人間関係などにとまどい、不安や不信を抱いている人たちの思いを共有し、支え合い、助け合い、励まし合いながら絆を強め真に心豊かに生きていける社会を再び取り戻すことを目指し、さまざまな事業を通じて取り組んでいきます。
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